第1話:Beginnings part1

皆さんこんにちは。
このたびUPP-tone musicでコラムを持つことになりました松川純一郎こと"マツ"です。

ロックやバンドやギターの事など話をしていきたいと思います。
よろしく!

俺は1961年三重県で生まれて、74年までは名古屋と三重にいた。

親父が元ジャズミュージシャンだったことから、家の中には常に音楽が溢れていて、レコードもたくさんあったな。

ベンチャーズ、animals、ファッツ・ドミノ、ジャズのレコードがあって、それを聞きながら育った。

小学5年生の頃、日本はフォークブームで、アコースティックギターが流行っていて、誰もがギターを弾き出したんだよ。

当時チューニングもわからないしコードも知らない俺に、親父の昔のバンド仲間のギタリストが教えに来てくれたんだ。

そのギタリストはものすごいきれいな女性とやってきて、俺に運指とスリーコードのブルースのコード譜面を書いてくれて、これを覚えておいたら絶対役に立つよと言ってくれた。

しかし子供心にこう思ったね・・・。

「ジャズブルースのギタリストは綺麗な女の人を連れて歩けるんだな!」(笑)

当時11歳、とにかくコードを覚えてフォークソングを歌って弾いていた。

そんな俺にある時衝撃が。

【エルビスとバンド】

1973年当時日本では初の試み、海外との衛星放送中継があって、Elvis Presleyがハワイでライブ生衛星中継をやった。
それを自宅で見たときにこれはやばい!と思った。

エルビスがかっこいいのは当たり前。
だけどバックのバンドが超最高なんだよ!
子供ながらに感動したよ。

ギターはジェームスバートン、カントリーの超絶ギタリスト、ドラムは既にツーバスだ!エルビスとバンドの一体感、グルーヴにはノックアウトされたよ。

その年に同名のアルバムが発売されてすぐ買って聴き狂った。

とにかくそのアルバムばっかり聴いてたなぁ。

歌メロやギターソロは完全に覚えて、空で歌える位心酔してた。

またその頃FMラジオ放送エアチェックするのが流行っていて、番組を知るための雑誌が多く発売されたね。

週刊FMとかFMレコバルとかがあって、その中にミュージシャンの伝記漫画のコーナーがあった。

たまたま目について気にいって読んでいたのが『オールマン・ブラザーズ・バンド物語』だった。

【オールマン】

その掲載されている漫画は良く出来ていて、オールマンのアルバム紹介、関係しているミュージシャンの名前やアルバムも紹介していた。

そこでエリッククラプトンと言う名前を初めて知ったんだよな。

それ以来気になって、まずはオールマンのLPを買わなければって思ったんだ。

しかし既に多くのアルバムを出しているのでどれを買えばいいのか全くわからず、記事を読んで想像を巡らせていた。

合わせてクラプトンも欲しかったからね。

【クラプトンの歴史】

その年、親父の転勤で、三重から埼玉浦和へ引っ越すことになった。

高校受験の時期で、なかなか学校に溶け込めようもなく、そうなるとギターと音楽が俺の唯一信じられる友達になる訳・・・。
暗いなぁ(笑) 

でも音楽好きな友達は出来て、カセットにいろいろな音源を録音してくれて渡してくれた。

その時、クラプトンは「EC was here. 」Jeff Beckは「Blow by Blow」を発売したばかり。

【blow by blow】

引っ越して音楽の情報量も多くなり受験勉強どころじゃなかった。

結局オールマンは迷いに迷って「Win lose or draw」、クラプトンは「History of Eric Clapton」を手に入れ聴きまくったよ。

ここから、俺のロックが始まった訳だ!


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