第2話:Beginnings part2

おっと!この章を始める前に、前回忘れていたことがあった!

エルビスを聞き出す前は、「尾崎紀世彦さん」をずいぶん聞いていた。

歌、発音、センスどれをとっても素晴らしく、ミュージシャンも最高。

彼のアルバムはヒット曲以外はほとんどスタンダードポップスやロック、カントリーの名曲ばかり。

「太陽は燃えている」
「恋はフェニックス」
「アンチェインド・メロディ」
「明日にかける橋」
「スピニングホイール」
「Question67 & 68.」
「CCR」
「ハンクウィリアムス」
「レイチャールズ」etc…。

このことが、今の自分の引き出しになってるな。



そう言えば、両親と彼のコンサートに行ったときの事、あまりにも感動して、アンコールでステージ前まで行ったんだ。

気がつくと、マイクを向けられて「ラ、バンバ」をノリノリで歌っていた事があったなぁ・・・。

今思うとなぜそんな度胸が俺にあったのかわからないけど、いい思い出だな。

両親はビックリしてたけど(笑)

さぁ話を戻そう、、

迷いにまよって、手に入れたオールマンと、クラプトン、

その当時俺は、オールマンはゆったりしたロック、クラプトンはブルース、Jeff Beckはジャズみたいに感じたな。

「Have you evev loved woman」はブルースチューン、「She's a woman」は完全にジャズに聞こえた。

コードを弾いて歌を歌うフォーク少年としては、目からウロコのギターアルバムだった。

このアルバム達がギターの猛練習を始めるきっかけになった。

しかし、ガットギターしか持っていなかった俺・・・。

そこで、まずはガットにエレキの弦を貼り、耳コピーを始めた。

ところがある日偶然の大発見をする!

LLのカセットデッキのマイクをギターのホールに突っ込んで、録音状態にし、ステレオに通すと、激しいファズサウンドになった!

これには感動したよ。
創意工夫の産物だな!
結構イカしたご機嫌なサウンドだった(笑)
さて何を弾く?・・・・

最初に選んだのは「Sunshine of your love」だ。

なぜこの曲を選んだのかなぁ・・・。

あのアルバムの中では一番簡単そうだったんだけど、45年経った今でも、難しいて事に気づいてなかった俺だった(涙)

【中学の俺とエルビスとサンバイザー笑!】

案の定、受験勉強どころじゃなかった俺は、お約束通り、受験に失敗。

その反省の意味もあり、頭を丸め都内の私立高へ。学校では体育会系の部活で汗を流していた俺、
ところが一学期の終業式の日に突然、近所に住んでいた同級生に「うちに来ない?」て誘われた。

何故か音楽好きがばれていたのか、下敷きに挟んでいた雑誌の切り抜きを見ていたのか、彼は部屋に入るなり・・・。

いきなり、ヘッドフォンを渡し、当時のコンボステレオの大きなボリュームのつまみを、フルに!

何が起こるかわからないまま、アナログ盤のノイズと共に聞こえてきたのが、ドラムロール、オルガン、歓声が・・・

「ん?なんだ?なんだ?」と思った。

その彼は、何を話すこともなく、俺に2枚のレコードA面・B面すべてを聞かせた。

ブルース、ジャズ、ポップス好きの俺には未知の世界!一言で言うならば
「イエーイ!!!」




そう!その時聴いたのが生まれて初めてのハードロック、「ディープ パープル」だった。

人生のダイヤルが又一つ動いた!


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